院長/久保 直彦
3年にも及ぶコロナ禍に大きな変化が起きています。
オミクロン株になり、昨年夏と年末年始にかけて2つの大きな波がありましたが、重症患者は少なくなり、本年2月から感染者数が大きく減少しました。
3月13日にはマスク着用は個人の判断に委ねられ、また、5月8日には感染症法の2類相当から5類になりました。
感染した患者の隔離などの強制措置は無くなり、医療費が自己負担になるなど医療制度も変わって来ます。
当院が行なってきたコロナ患者の診断、外来、入院治療とワクチン接種については、現在も続けておりますが、この態勢も9月末には終了する予定です。
すでに世の中はいろいろなイベントも以前通り行われ、外出、旅行するひとも増えています。
外出時マスクをする人も少なくなって、コロナ前に向かっているように見えますが、決して新型コロナウイルスは消え去ったわけでもなく、悪さをしなくなったわけではありません。
「アフターコロナ」とは、コロナ前になるということではなく、コロナのような感染症の存在を前提とした生活を今後も継続していくことと言われています。
また感染が増加したり、新しい変異株が出現するかもしれませんので油断はできません。
自分の家族や周りの人々に配慮した感染対策は今後も必要です。
当院では今後とも新しい事態に備えながら、本来の役割である急性期診療、救急医療、災害医療に務めて参ります。
今年度には血管撮影装置を更新しますので、より高度な循環器疾患を中心とした治療が可能となります。
また、コロナの教訓を生かし、地域の医療・保健・福祉施設と緊密に連携し、地域医療の充実に寄与していきます。
今後とも、皆さまのためにより良い医療を作り上げていきますので、ご指導とご支援をお願い申し上げます。
2023年6月