検査・病理技術課は、「迅速かつ正確な検査結果を報告する」とともに「働き甲斐のある職場をつくる」を、運営方針として掲げています。
検査技師は20名おり、各種研修会への参加や、医療技術に関わる認定の取得などに積極的に取り組み、検査精度の向上に日々努めています。
検体検査
血液、尿、便などの人体から採取あるいは排出されたものは検体と称し、検体を検査した結果は体の健康状態の確認や病気の診断に用いられます。
● 生化学検査
血液の液体部分(血清)と尿中に含まれる成分を化学的(自動分析器)に検査しています。
● 血液検査
主に血液疾患等の検査を行っております。
● 一般検査(尿・便等)
尿の定性検査(糖、蛋白、潜血など11項目)や沈渣、便の潜血検査、髄液の検査などを行っ ています。
尿を材料として、肺炎球菌抗原、レジオネラ抗原の検査、呼気によるヘリコバクターピロリの検査も行っています。
安全キャビネットを設置し各種の迅速抗原検査(インフルエンザ、アデノウィルス、A群β溶連菌、RS/hMPV、ロタウイルス/アデノウィルス、マイコプラズマ、SARS-CoV-2)に携わっています。
輸血検査
輸血を行うために必要な血液型検査や交差適合試験、不規則抗体検査を行っています。
交差適合試験は輸血する血液が患者さんの血液と適合するか、不規則抗体検査はABO式血液型以外の赤血球抗原に対する抗体を調べる検査です。
また、輸血用血液製剤の発注や管理、自己血に関わる業務も行っています。
生理検査
7人のスタッフで、循環器検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査、耳鼻科検査を担当しています。
また、新生児治療室での新生児聴覚スクリーニングの支援業務、外科のエコー下穿刺及び泌尿器科の前立腺生検の補佐業務も担当しています。
微生物検査
私たちの体のなかにはたくさんの細菌(常在菌)がいます。
しかし、発熱や腫れなどの症状が現れた際には、常在菌とは異なる菌が私たちの体に感染している可能性があります。
微生物検査室では患者さんから採取された様々な材料(尿、便、喀痰など)の中に感染症の原因となる菌がいるかどうか、また、その菌に効く抗菌薬は何であるかを調べるための検査を行っています。 他にも、院内感染対策チーム(ICT)に参加しています。
社会問題となっている各種薬剤耐性菌(MRSAや多剤耐性緑膿菌など)による院内感染の監視を行っています。
病理・細胞診検査
人体から組織を採取し、標本を作製して顕微鏡を用いて臓器組織の構造や機能上の変化を観察し病気があるのかないのかを調べます。また在るとすればどの程度なのかも調べます。
認定技師等一覧(令和6年7月現在)
認定技師 | 人数 |
---|---|
超音波検査士(消化器) | 2名 |
認定心電検査技師 | 2名 |
二級臨床検査士(循環生理学) | 1名 |
二級臨床検査士(微生物学) | 1名 |
二級臨床検査士(病理学) | 2名 |
聴力測定技術講習 | 4名 |
細胞検査士(国内) | 4名 |
細胞検査士(国際) | 2名 |
認定病理検査技師 | 3名 |
特定化学物質及び四アルキル鉛作業主任 | 3名 |
有機溶剤作業主任 | 2名 |